すっかり静かになり、一時の安らぎが訪れる。


あー…、つぼみ、1人で帰れてるかな…

変な奴に、絡まれたりしてないだろうか。


俺から今日は帰れないって言ったくせに、心配で仕方ない。


…会いたい。

つぼみの顔が見たい。


……やっぱダメだ俺。


別に、つぼみが俺を好きじゃなくても、いいじゃないか。


女を毛嫌いして、存在すら疎ましく思っていた俺が、唯一好きになれた人。


この子なら信じられると思った人。


…帰ろう。


今日は時間を潰して遅くに帰ろうかと思ったけど、やっぱり無理だ。