ーーーーー間違いない。



「高神、舜…さん…?」



目の前にいる彼は、サキちゃんの言っていた王子様だ。



「…おや?つぼみちゃんは舜と知り合いかい?」


「あら〜制服が同じね!舜君も城西学園だったのね〜!」



声に出していたのだろうか、シンさんとお母さんの視線が私に集まる。


その間も何故か、…舜さんは私を見て固まっていた。


す、凄く見られてるけど…どうしてそこまで驚いているんだろう…。


舜さんとは今まで話したこともないし、接点も無かったから、私を知っているはずはないし…。