誕生日から2週間がたとうとしていた俊の誕生日の前日。

「ほらよ、空。」

そう言って俊が私に渡したのは、何か四角いもの。

「あれ?これって…」

「僕が忘れなかったって凄くね?」

「や、やったぁぁぁ!!!」

渡された四角いものは私が探していた漫画。

この巻だけどこにも売ってなくて…

新品で買えばすぐに見つかるんだけど、私の場合少ないお小遣いでやりくりするには古本が一番なわけで。

でも、最新巻に近いこの巻は頑張っても見つからなくて…

俊は運良く見つけたみたい。