「ねえ、俊ちゃん…いいこと教えてあげるわ。」

「ん?」

「さっきの俊ちゃんの泣き方、空ちゃんそっくりよ。」

「は?」

何でいきなり…

「俊ちゃんに告白しちゃった日?かな?あの日は、空ちゃん1人でマフィンを頬張っていたわね。隣に蒼汰君はいたけど。マフィンを食べていたのは空ちゃんだけ。」

その日の空の食べ方と、さっきの僕の食べ方が似てたんだ…

なんかみっともない…

「ねえ、俊ちゃん、過去を大切にするのは凄く大事なこと。でもね、過去ばかりじゃ、前に進めないのよ。」

「え?」