「私…この鍵、持ってるかもしれない。」
いきなり中出が言ったんだ。
宝箱の鍵を持っているかもしれないって。
「どういうことだよそれ!」
僕は嬉しくなったんだ。
この箱を、開けられるかもしれないから。
「よく見て、これ。この鍵。箱とセットのものじゃないよ。」
そう言われてよく見てみたら、確かに。
箱と色が同じだったから、気づかなかった。
この箱と、鍵は、同じものじゃ、セットのやつじゃない。
どう見てもわかる。
大きさの違いがあからさまで。
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