「空…ごめん…ごめん…」

俊はまた謝り出すし。

泣き出すし…

キリがないな、これは。

もう…

「ねえ、立野…本当にその宝箱開けたい?」

「え?あ、開けたい!!」

何聞いてるんだよ中出。

そんなの決まってるだろ。

俊じゃなくても、俺でも開けたい。

「私…その箱の鍵…知ってる…」

「「え?」」

「持ってるかもしれない。」