『お前達がな、生きていく中で絶対に人には言ってはいけない言葉…それは、死という言葉だよ…死は誰にでも来る。だからこそ、安易に使ってはいけないんだ。』

おじいさんは昔、友達に死ねと言ってしまい、それからその友達と絶交したらしい。

そんなこと、空にはしてほしくないから、空達に使うなと言った。

傍から見たら、それだけ?って感じかもしれない。

でも、俺には伝わった。

空がどれだけそのおじいさんのことが好きだったのか。

俺は知っている。

俊が、空にも中出にも殴られていることを。

それだけ、空にとっては最悪の言葉だったんだ。