「いらっしゃい、立野君。」

そう言った空のお母さんの目は真っ赤に腫れていて…

やっぱりまだ泣いている。

そのことを表していた。

「前まではよく遊びに来てたわよね。ゲームしに。」

「はい…」

懐かしいな。

空の部屋に行くために階段を上る。

階段を上り終わると、見たことのある看板。

確か、1年の時に美術で作ったマイ看板。

部屋の中も変わっていなくて…

沢山の漫画や小説。

ゲーム機やDVD。