「そ…ら…?」

信じたくない。

信じたくないんだ。

目の前にある現実から、どうしても目を背けたくて。

目の前にいる空の姿を信じたくなくて。

「そらぁぁぁ…」

また大声で泣き叫ぶ中出と、立ったまま泣く蒼汰。

なぁ、2人とも、何で泣いてるんだよ。

なあ、どうして泣いてるんだよ。

「そらぁ…わた、わたしのっ、せいっでっ。」

何で泣くんだよ。