「誰か、救急車…お願いしますっ!!誰かっ」 中出の叫び声と微かに聞こえる空の声。 喋るな。もう、何も話すな、空。 「な、な…どう、したの?」 空、空、空… 『ウザい。』 『キモッ…』 『空のことなんか、好きじゃない!!』 嘘だよ。 今まで言ったこと、全部全部嘘だよ。 だから、お願いだから。 空… 「なな…」 どれだけ血が出ても空は笑う。