身体中が痛い。

ようやくわかった、身体の痛み。

全身を鉄パイプで叩かれた感じ。

いや、叩かれたことないけど、あるのは…缶かな?

そんなこと言ってる場合じゃないけど。

「すぐそこに、立野いるの。ねえ空っ、そらぁ…」

「なな…」

ごめんね。話すの、疲れちゃったからさ。

「そ、ら…」

私は痛い身体をどうにか動かして、ななの頬に手をあてる。

もう、私のことで泣かないでほしいの。

それと…

「しゅ、ん…」

見えてるよ。俊。そこにいるでしょ?