――はいっ!!チーズ!! 映った蒼汰の顔はいつにもなく真面目で、私だけが笑ってピースをしてる。 蒼汰はただ、私を見ている。 「そう、た?」 今、私の耳は何て聞き取ったの? 「じゃ、今日はこれで。塾あるから。」 「え、あ、うん。」 「ありがとな空。」 「ううん…」 私、おかしいんじゃないの? 蒼汰が言った言葉って… 『だって、空のこと好きだし。』