俊は言ってくれたんだ。
大会の後は必ず、
『お疲れ様。ほらっ!!』
抹茶マフィンがご褒美になっていた。
いつも、辛い練習の後とか、大会の後は2人でマフィンを食べた。
ただ座って、静かに…
それで、いつも話してくれるのは俊だった。
どんなに散々な結果の時も、話かけてくれた。
『走れたんだからいいじゃん。頑張ったんだろ?』
「俊が好き。意地悪だけど…でも優しい俊が好き。俊と食べるマフィンが好き。俊と話す時間が好き。俊と走る毎日が好き。」
言えば言うほど沢山の好きが溢れる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…