『よく聞いて、小宮さん。』
『はい。』
『命に別状はないわ。でもね、あなたを今週末の大会に出ることは許すことができないの。』
ずっと一生懸命頑張ってきた部活の最後の大会。
私は出られないことを知った。
これ以上ない悲しい出来事。
私は走れない?
だって、怪我したのは頭だよ?
足は関係ないんだよ?
なのに、走れないの?
『出血が思ったより酷いわ。こんな状態で走って頭に振動を与えてしまうと危ないの。わかって?』
わからない。
わからないよ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…