ある日、私のダブルスのペアの女の子、



奈央子が言ったの。



「中学生の試合応援に行こうよ!」



ひきつる私の顔に、気づくこともなく。



「元カレがいるし、気まずいよ…。」



目を伏せて小さく答えるしかなかった。



でも、会えるなら、もう一度会いたい。



そんな気持ちに気づいてた。



でも、この気持ちはただの



依存だったのかもしれない。



「お願い!会わなきゃ大丈夫だって!」



手を合わせて頼み込む奈央子に、



断り切れず、一緒に行くことになった。