「ぁあっ…い…ゃ…んっ、ああっ」


女の喘ぎ声。俺の体は快感を覚える。


コイツ、誰だっけ…


確か、隣のクラスの…


…思い出せない。まあ別に思い出したくもないから別にいいんだけど。


女の名前とか趣味とか好きなものとか、興味なんてない。


ただ体を求めている、それだけ。


「…や、ばぁい…ィ、イキそうっ…」


女は幸せそうな顔をして、俺の首に手を回す。


「…キ、ス…してえ…ん、あぁ」

「…舌、だして」


こんな要求するのって、俺もやっぱり欲があるから、もっと快感を求める。




女がぐったりしてるなか、俺はシャツを着て、携帯と鍵を持ち、その場から出て行こうとした。


「ねえ、またしよ?」

「…」

「うちら何気相性良かったし、これからもさ…」

「そういうのウザイから。二度とやらないし、あと、声もかけないで」

「な、何?!その言い方!!そんな言い方しなくて…」

「俺なんかより、他の男探しな」

ガチャ


汚れた空気の中にずっといたくなくて、
俺はさっさと部屋を出た。