で、あたしが
―大道寺椿(だいどうじつばき)
表面はお嬢様。

そう…表面は…。



「椿様!」



あたしはダルいなぁと思いながらも振り返る。



しかし決してけだるい雰囲気を出さずに…。




「何か私にご用ですか?」


走ってきた女子に微笑みながら言う。




「あのー…」




急に口ごもる。




─またかぁ…