あなたのようになりたくて



あなたに近づきたくて



追いかける



ある朝
「椿様っ!あのもしよろしければ…」

ついにプレゼントを渡した。


中身は徹夜で作った手作りのクッキー


「ありがとうございます」
一瞬びっくりとした顔をした後

ニコッとした。


白くて細い腕が伸びて小さな箱を愛おしそうに見つめる。



あの柔らかい手のひら
あの表情をわたくしは絶対に忘れない。










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