「あ、そういえば芽衣さ
河合ケンジって知ってる?」

「かわい、けんじ?」

「そー」

「それってアレじゃん。
生徒会長の弟でしょ?有名じゃん」

え?

「生徒会長?」

「うん」

「え、生徒会長ってあの眼鏡貴公子の?」

「うん」


うそー!!

あの見た目が何年前かの
不良みたいなリーゼントのケンジくんが
あの勉強一筋って顔の会長と
同じ遺伝子を持ってる!?

「うそだ…貴公子と同じわけが……」

「理穂子、何があったのか知らないけど
弟、リーゼントを解くと、
めっちゃ格好いいらしいぞ」

芽衣はめちゃくちゃイイ顔で
親指をグッと立てて言った。


に、しても
こんなにも偶然にケンジくんを
見つけることが出来たなんて…!

すごいビックリだ。


「芽衣、どうやったら
ケンジくんに逢えるの?」

「知らん。
貴公子河合にでも聞けば?
優しいとのウワサでございますが」

「さようでございますか」


でもちょっといきなり
聞いたらウザいよね。

今日、ケンジくんにメールしてみよう。