「晴喜さん、あたし、
自分の分は払いますよ」

「うるせえ、いくら俺でも
高校生には払わせられねえよ」


ううん…晴喜さん、
やることが大人だ。

高校生とは違うなあ。

こないだの前カレなんか
一度もおごってくれた事ないのに。

晴喜さんなんか初めて逢ったのに
奢ってくれっちゃったよ。


「そういえば理穂子
ここら辺住みなの?」

「あ、はい。
この辺近所ですよ」

だからあたしの格好はほとんど手抜き。

晴喜さんに会うって判ってれば
頑張って着替えたのになあー。

「じゃあまた誘うわ。迷惑?」

「いえ、ぜひ誘って下さい」

「ほう。
なかなか良い教育受けてるな」

「それほどでもないッスよ」



ううん、なんか刺激になるなあ!