・・・天井にいっそ地図か星空でも写してくれてればいいのに。


そういえば前に天井が鏡張りのラブホテルにいったことがあった。
あれは最悪だった。
ぼんやり天井を眺めてる自分の顔と、
そんな顔をした自分の身体の上に
覆いかぶさって動いている男の姿。
男のお尻って見るもんじゃないな、って
そのとき思ったんだった。
間抜けだし、単純に綺麗じゃない気がした。


場所やその部屋の内装、相手が違うだけで
それ以外は変わり映えしないコトを私は繰り返している。

今日は天井は白。
ベッドリネン類も白い部屋。
ブランコや岩盤浴やプールはない。
ブランコやら付属品が売りのような部屋には
私が行くことはないと思う。
私と一緒にその部屋に入る男の目的は明確だから。
相手と行為以外にも楽しく過ごそう、とか
面白がるというようなサービスに値しない相手、
それが私だから。

とりあえず部屋に入って。
バックを置いて。
後ろを振り向くと同時に肩を押される。
その後はいつもと同じ。
服を脱ぎ、もしくは脱がされて。


今日はアイコからの召集だった。
先週の生理中に受けた電話。
アイコが最近知り合った男とその友達とで
3対3で飲もう、とお呼びがかかった。
アイコには新しく知り合う男が無尽蔵にいるようで。
こんな誘いが途絶えない。
実際は私が連れ出されてるってコトは、分かっている。
アイコが連れて来る男たちは暗黙の了解で
飲み会代とちょっとしたご褒美を差し出してくれる。
その代わりに店を出るときは
私たちと男たちで3組のカップルのようになって連れ立つのだ。