今の関係を壊す可能性が一ミリでもあることは私はしたくない。




…できないよ。



告白なんてしたら今の関係は良くも悪くも変わってしまうんだ。



こうして今せっかく楽しく毎日を過ごせているのに、何も…変わってほしくない。



「別に…無理して言えなんて言わないし言いたくないけどね。
私はね、香那に後悔だけはしたくないの。
あっちの奥の扉を見てみて。」



千夏ちゃんが指さす先には小さなかわいらしい女の子と立って話している憐がいた。



「あの子、誰?」


「最近やけに教室に来ているみたいなんだけどね。
隣のクラスの子だった気がするけど…。」



彼女はかわいらしい封筒を握りしめていた。




その手紙を憐へと渡すとすぐに走り去ってしまう。



その手紙を少し見て、憐は手紙をポッケへ入れた。