「あら、そう。ちょっと熱はかってみなさい」
―ピピピピ
「うわ!39℃・・・」
「あら・・・どうする?帰る?」
「いや、ちょっと寝てみます。」
「そう。そこで寝なさい。」
帰りたくないんだもん。拓と・・・もう一度話したいから・・・
私は保健室で横になった。
「ふぁー・・・」
「雅!目さめた?」
「ん?あぁ・・・まだちょっとしんどいけど授業でるね。」
「あぁ・・・」
「どうしたの?」
「んーなんかね・・・宮崎拓いるじゃん?あいつさぁ彼女いるっぽいんだよね・・・」
「え?嘘。なんで?」
「うん・・・何かずっとイチャイチャしてんだよね。真美と」
嘘・・・いつから・・・。私そんなとこ・・・見たこと無い・・・
しかも真美。真美はこの学校で一番男遊びをする女。
で有名なんだ。
「何で・・・そんな・・・」
涙が溢れた。とまらない。
「雅・・・」
沙樹は私を抱きしめてくれた。暖かくて、ずっとこのままがいいって思った。
「雅、泣いたら又熱上がっちゃうね。」
「うん・・・大丈夫」
「ごめんね。今日はもう帰る。」
「そっか、わかった。」
――
「宮崎拓。ちょっといい?」
「は?あぁお前沙樹とかゆーやつだよな」
「うん、ちょっといい?」