お兄ちゃんはいつも一枚上。 お兄ちゃんはいつも大人。 子供で恋愛経験なんてない私が、 お兄ちゃんに勝てる訳がなかった。 「ごちそうさまでした」 お兄ちゃんはわざとらしく自分の唇を舐める。 ほら。 また私はドキッとしちゃう。 イラッとした感情が、 私の心に芽生えた。 私だって、お兄ちゃんみたいに余裕に可愛い事してあげる。 そんな変な対抗心。