バクバクバク…



心臓の動きが尋常じゃない。


その音を聞かれたくない一心で、私はお兄ちゃんの腕の中であがく。



「はなし…ッ!」




その言葉を言う前に

私は今日も唇を奪われる。




「ん…ふぁ」



身体中が熱い。












ずるい。




お兄ちゃんはずるい。




そうやって、

いつも強引でわがままで



なのに


甘くてセクシーで優しく




私の心を掻き乱すんだ。




そうやって、


私の心をもてあそぶんだ。