「もう髪…ボサボサ〜」


窓を鏡代わりにして髪を直していると、



「次は松ヶ丘〜降りる際はバスが停車してからお席をお立ちになるようお願いいたします」



私たちが降りるバス停のアナウンスが流れた。


「ピンポーン」


とボタンを押したのは雄大。



バスから降りた雄大と私は、2人並んで歩いた。