吉日晴天。

まさにおてんとさんが笑ってるみたいな天気。

アイツたちが負ける気はしない。

でも会うのが恐い。

もし【彼】に会ったらって考えると虫ずが走る。

フラッシュバックする思い出。

酸っぱいツバを飲みこむ。


「みなみ~!もうそろそろ家出なさ~い!」

「は~い!」

返事をすると私は玄関から立ち上がり笑ってみせた。

私笑えるようになったんだ。

1人で戦えないほど弱くはない。


ローファーに足を引っ掛けドアノブを回した。

朝の光が差して来た。