ファンタジー
完

- 作品番号
- 1343391
- 最終更新
- 2017/01/18
- 総文字数
- 111,732
- ページ数
- 211ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 18,937
- いいね数
- 0
誰かが言っていた。
「遠い惑星だよ。太陽系よりももっと遠い。
そこが、僕が生まれたところ」
流れ星が見えるのは一瞬で、手を伸ばしても掴めない
ずっと、そう思っていた。
「好きになったかもしれない。
君が生まれた、この小さな星のこと」
都会で星が見えないのではなくて、
見ようとしなかっただけなんだ。
全部、君が気付かせてくれたのに。
**
例えば星をつかめるとして
**
流れ星を繋ぎ止める方法を、私はしらない。
この想いを叫ぶには、星が流れるのは速すぎて。
「大丈夫だよ、君はこの星に愛されてるから」
星が願いを叶えるのなら、どうかこの時を止めて。
私が、君に言葉を伝えられなくなってしまう前に。
Start 7.4
End 8.29
この作品のレビュー
「好きになったかもしれない。
君が生まれた、この小さな星のこと」
ーー隕石が降ってきた。
夢も奇跡も信じられない。毎日なんとなく憂鬱でやるせない。そんなとき、空から降ってきた隕石が"星野彼方"と名乗る少年として目の前に現れた。
彼方とかけらを集めながら、澄佳は段々と身近にある美しさや自分のやりたいことを見つけてゆく。けれど突然、彼方は地球から姿を消してーー。
空から落ちてきた少年、彼方の魅力はさながら、作者さまの宇宙に関する知識の膨大さとその筆力にただただ圧巻されました。美しい夜空の描写や澄佳の心の変化、手に取るように伝わってくる。
不覚にも澄佳が記憶を無くす過程と彼方の手紙には泣いてしまいました。圧巻の一作です。是非ご一読ください。
この作品の感想ノート
桜井アラタ 様
初めまして。お読みいただき、ありがとうございます。もしや宇宙好きの同志ですね……!? 本当に宇宙好きな方にも楽しんでもらえる内容だろうかと不安だったのですが、気に入って頂けたようで何よりです。
自転車のシーン!プロット練る前から浮かんでいたシーンの一つです。私もかなり楽しんで書いた覚えがあります。そう言って頂けると嬉しいです。
わあ、嬉しいお言葉ありがとうございます。不安にさせられていたなら何よりです。「どうせ戻ってくるんだろ」って思わせてしまうような消え方にはしたくなかったので……(笑)
出た、北代宇宙(笑)星野叶多という名前も正直思いつきだけで五秒くらいで決めたものなのでほんとに一歩間違えてたらそうなりかけてたかもしれないんですよ……星野叶多にしてよかった……(笑)
お読み頂き、また感想まで残して頂き、本当にありがとうございました( *´︶`*)
紫月さま
はじめまして、桜井アラタです。
宇宙好きの方がここにいらした! とわくわくしながら
本編、あとがきともに読ませていただきました。
専門的なお話にふれつつも、ふたりの淡い恋も感じられて
良かったです。自転車のシーンが好きです。
叶多くんが一度澄ちゃんの前から姿を消してしまったときは
もう戻ってこないのかなと心配になりましたが、最後は
ハッピーエンドでほんわかした気持ちになりました。
叶多くんが「北代宇宙」という名前でなくて良かったです(笑)
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