「着きました。こちらへどうぞ。」
老人は夏波を門まで案内した。あひるの森から屋敷まではそう遠くはなかった。
「ありがとう。」
と、言いながら夏波は門をくぐった。すると、1人の小さな少女が夏波へと駆け寄ってきた。
「…あなたさまは…?……おばあさまはどこ…?」