「お嬢ちゃん可愛いねぇ。 ね、おじさんとイイことしない?」


「ひぃっ」



そう言って頭に手を乗せてきた。

おじさんは40代くらいの人で
スーツ姿。そして何故かニヤニヤしている



「あのっ…。あのあの…」


「大丈夫。これでも優しくするほうだからね」


「っ」



どうしよう。どうしよう。

そう思って助けを呼ぼうとしても、声が出ない。
指先がカタカタ震えている



「そこに車止めてあるからね」



そう言っておじさんは、私の手を引いて歩き始める。その手をぎゅ。と握られていた。


今すぐにこの手を振り払わなきゃ。
そう思ってても、手に力が入らない