アイドルの兄と地味な妹・1


まあ、あの先輩なら大丈夫だな

若手実力派俳優として活躍している

「仁か…
あいついい奴だからなぁ」

兄貴は仲が良いらしい

妃はニコニコしてる

よほど嬉しいんだろうな

それより早く寝ようぜ

俺、眠てぇ

明日は

「お前達、明日から京都で撮影じゃないのか?」

そう

明日からドラマの撮影で京都に行かないといけない。


「眠い…
私寝るね、おやすみ〜」

俺も寝るか…

「もう寝るの?妃」

「うん
明日、朝早いから」

「俺も寝る〜」


「「おやすみ」」

2人ではもって2階に上がる

ベッドに横になり、色々と思い出した。

長谷川学院に転校したけど、妃は何かを我慢してる。
それに気づけない俺は何か悔しいんだ。

クラスでは仲がいいけど、裏で何を言われてるか分からない。

女は怖いからな…







俺のこの予想は外れてなかったんだ




あんなに苦しむことになるとは




思いもしなかった




2週間後




警察沙汰になる大事件が妃を襲う






長谷川学院に来てそろそろ1ヶ月が経とうとしてる

もうすぐ夏休みなのに

私は学校生活を満喫出来てない

何故なら


私の靴箱には

紙切れが沢山入っていて

[まじうざいんだよ、死ね]

[年上に手だすなよ]

[モデルなんか辞めろブス]

[学校来るな]

等など

ほかにも沢山…


仁と付き合い始めて1週間

私達が付き合い始めたのは

すぐに学校中に広まった

クラスメート達は祝福してくれたけど、何となく黒いんだよね…

行動が一緒にしてるのは

雪南、愛梨、瑠奈

翔太、大翔、吏音リオン

私達を入れて8人

クラス全員40人いるから

関わらない子も出てくる

クラスのリーダーのような女の子

鶴崎 舞花

鶴崎グループ令嬢

ニコニコしてるけど

凄く黒い

取り巻きを連れて歩いてて

いつも瑠奈が

「バカじゃないのあの子
何したいんだか」

呆れて怒ってるんだ

ゾロゾロ引き連れてるから

迷惑してるんだよね

そして


私の事をよく思ってない



紙切れは素早くカバンに入れて


いつものように教室に入る

「おはよ〜妃」

愛梨が元気に挨拶してくれる

「おはよう〜
後3日で夏休みだね」


「ねぇ!
皆でプール行かない!?
いつものメンバーでさ」

瑠奈…

無理でしょ…

そこへ

登校して来た大翔が

「瑠奈、それ無理だろ」

ほらね

瑠奈はふてくされて

「どうしてよ」

「お前、芸能人だろ?
バレたら遊ぶ所じゃねぇぞ」

愛梨も忘れてみたいで

そうだった、みたいな表情


「そういやさ
俺ん家まだ来てないよな?」

あ、誘ってたんだっけ

蓮に言われて思いだした

「俺ん家別荘あるんだ
プールもあるから皆で行こうぜ」

名案!!

我が家の別荘は

山間部のリゾート地にあって

物凄く広いし大きなプールもある

あそこなら

人来ないから良いね

「別荘!?
どんだけお金持ちなのよ…」

瑠奈は目を丸くしてる


「じゃぁ
皆で水着買いに行こうよ」


「「「賛成〜」」」

雪南の提案で

放課後

皆で買いに行くことになった

男子達は

「俺らも遊びに行こうぜ」

「「「ウェーイ!」」」


変装して

ショッピングモールに行く

「これ可愛いよ!」

雪南が出したのは

黒いビキニ

瑠奈に似合いそう

「瑠奈に似合いそうじゃない?」

愛梨も同じ事思ってたのね

トイレ行ってこよ…

「ごめん、私ちょっと御手洗!」


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