アイドルの兄と地味な妹・1




だけど、

信じたいと思った

「は、はい
よろしくお願い、します」

あぁ

とんでもないイケメンと

付き合う事になっちゃったよ…



「先輩?」

黙っている先輩を覗きこむと

「っ!
誘ってんのかよ

それと、先輩とか呼ぶな」

誘う?

何に?

「鈍感か…」

???


まあ、いっか


でも

仁と付き合った事で



最悪の事態が私を襲う




家に帰ると

テンションが高い妃がいた


「どうしたんだ?」

「彼氏出来たの!」

「「「「「はぁ!?」」」」」

家族全員叫んだ

彼氏か…

「誰なんだ?」

妃の口から出たのは

「長谷川 仁先輩だよ」

「長谷川仁!?
妃それ本気で言ってる!?」


姉貴は大ファン…

「そうだよ?
理事長の孫なんだって」

まじかよ…

よく付き合えたな




まあ、あの先輩なら大丈夫だな

若手実力派俳優として活躍している

「仁か…
あいついい奴だからなぁ」

兄貴は仲が良いらしい

妃はニコニコしてる

よほど嬉しいんだろうな

それより早く寝ようぜ

俺、眠てぇ

明日は

「お前達、明日から京都で撮影じゃないのか?」

そう

明日からドラマの撮影で京都に行かないといけない。


「眠い…
私寝るね、おやすみ〜」

俺も寝るか…

「もう寝るの?妃」

「うん
明日、朝早いから」

「俺も寝る〜」


「「おやすみ」」

2人ではもって2階に上がる

ベッドに横になり、色々と思い出した。

長谷川学院に転校したけど、妃は何かを我慢してる。
それに気づけない俺は何か悔しいんだ。

クラスでは仲がいいけど、裏で何を言われてるか分からない。

女は怖いからな…







俺のこの予想は外れてなかったんだ




あんなに苦しむことになるとは




思いもしなかった




2週間後




警察沙汰になる大事件が妃を襲う






長谷川学院に来てそろそろ1ヶ月が経とうとしてる

もうすぐ夏休みなのに

私は学校生活を満喫出来てない

何故なら


私の靴箱には

紙切れが沢山入っていて

[まじうざいんだよ、死ね]

[年上に手だすなよ]

[モデルなんか辞めろブス]

[学校来るな]

等など

ほかにも沢山…


仁と付き合い始めて1週間

私達が付き合い始めたのは

すぐに学校中に広まった

クラスメート達は祝福してくれたけど、何となく黒いんだよね…

行動が一緒にしてるのは

雪南、愛梨、瑠奈

翔太、大翔、吏音リオン

私達を入れて8人

クラス全員40人いるから

関わらない子も出てくる