「ねぇねぇ 
さっき優心、告られてたよ!」


教室に入るとマヤが挨拶もなしに言った。



「いつものことじゃん、
ねぇ美波?」

「恋衣いいの?」


マヤはしつこく聞いてくる。



「いいもなにも、あたしには関係ないし」



自分の席について、授業の準備を始めた。

あ、今日あたし当る日じゃん、しかも大嫌いな数学・・



ここは頭のいい美波に頼らないと

「美波、今日あたし・・」

「今週、海いこっか?」

「へっ?」

「どうしたの、いきなり?」


マヤだって驚いてるし。



「夏だしね?」

「あーなるほどね」


そう言って美波とマヤはニヤニヤ不敵な笑みを浮かべた。

うーん 嫌な予感。



「そうと決まれば・・

ねぇ隼斗、今週海行くよ!
優心にも言っといて」

あーやっぱりそうなるのね、美波ちゃん。