「ねぇ、恋衣?」
「何っ?!?」
当たり前のようにあたしの隣に座って、ウーロン茶を飲んでいる優心。
「そんな構えなくても・・」
あ、ついね?
なんか優心と話すときは気合い入れないと・・・
流されそうなんだもん。
「俺、恋衣のことマジなんだけど」
照れてるのかな?
あたしの方を見ないまま、隼斗が歌っている歌の歌詞を目で追ったまま言った。
その横顔にドキッとしてしまう。
「そ、そんなこと言われても・・」
いつもとは違う優心の表情に戸惑うあたし。
隼斗の歌が終わって美波達が拍手をしたから、あたしもこの雰囲気を振り払うように慌てて拍手をした。
「んっ?
優心、携帯鳴ってんぞ?」
「あ、わりぃ」
そう言って優心は携帯を取り上げて、部屋の外に出た。
チラッと見た優心の携帯のディスプレイには女の子の名前。