僕の一年後はどうなっているんだろう。
いつもはそんなこと思わないくせに、夏の暑さからかそんな事を思った。


自分の未来が見える様になったのは、小学校三年生の冬だった。

母親が事故で寝たきりの生活を送る夢。
そんな不吉な夢で、それはただの夢で、何も気にせずに学校へ向かった。

だけどその日の午後、担任の先生が慌てた様子で、僕にランドセルを背負わせ、保健室へ連れていった。