それからずっと目は潤んでいた


店員が大きなケーキを持ってきてhappybirthdayの歌をみんなで歌いながらロウソクを消したり

最後は従業員も全員出てきてみんなでお酒を飲んだ


円衣裕太も私もみんなも、最高の笑顔で最高の時間を過ごした



料理も終盤、デザートが運ばれてきた所で私は円衣裕太にプレゼントを渡した




裕「え?俺にくれるの?
開けていい?開けていい?」



美「いいよ」




円衣裕太の" 指輪と一緒にプロポーズ"の言葉を聞いてbottegaの指輪をあげるのは保留にした

ラッピングを外し、中からbottegaの鞄を取り出した円衣裕太は「やばい!俺の趣味をわかってる、美織~ありがと~」と抱きついてきた





美「実は、もう一個あるんだ…」



裕「まだあるの?なになに?見せて?」




久しぶりに円衣裕太の尻尾を見た…
わふわふと、もうひとつのプレゼントを待つ姿はもう子犬そのものだ。




美「気に入らなかったら使わなくてもいいし…捨ててもいいしこんなの使わないかもだけど…」



裕「なになに?」



美「これ…」





今更、手編みマフラーなんか恥ずかしくなって真っ赤になった顔を見られたくなくて、下を向きながら袋を渡した。

袋を受け取った円衣裕太は中から白と青のマフラーを取り出した