Dに着くとボーイが出迎えた



「いらっしゃいませ
待ち合わせでしょうか?」



美「…はい。」



「では、こちらにどうぞ」





ボーイの後をついていくと、店の1番奥の個室に案内される。個室に入ると既に円衣裕太が待っていた

ボーイが出ていくと私は深くかぶっていたマスクを外した。




美「遅くなってごめんなさい」



裕「俺も今来たところ。あ、それとここの店は絶対に芸能人を売らないからマスク大丈夫だよ。」



美「え?そうなんですか?」




そういえば円衣裕太の連れって言ってないのに、あのボーイよく分かったな。

マスクして警戒してたからかな…




美「てか…ここの景色すっごいですね…」




DのVIPルームからの景色は都内のネオンを一望出来る程だった





裕「座って。何飲む?」



美「じゃあビールで」



裕「ククク…」



俯き笑いをこらえる円衣裕太。
恥ずかしさで顔が真っ赤になっているのが自分でもわかる



美「…あ、やっぱり…なんかカクテルにしようかな」



裕「ごめんごめん、俺もビールにしよっと」





オヤジ臭い私に合わせて、円衣裕太もビールを頼んでくれた

二人で乾杯してネオンの景色を見ながらのビールはとてつもなく美味しいと感じた。