「さあ、どーなんでしょうね」 ほんとうはとってもうれしい_____なんて言えるはずもなく、曖昧に言葉を濁した。 ふいっと顔を背けると長く伸びた髪の毛がすこし揺れた 「髪、切らねぇの?」 わたしの揺れた髪が気になったのだろうか梓麻が聞いてきた。 むかしは梓麻の好きなボブヘアーにしていた。 でも。いまは、梓麻への気持ちを封印した今はそんなこと、できるわけがない。