「えっと・・・・・」







困惑の司会者、ざわつくギャラリー







ここでリボンの数を数えるはずだが・・・・・










「・・・数えるまでもねぇな・・・」


  



小声でつぶやく英慈にうなずくあおい


困った司会者の助けを求める視線に2人でうなずく






「・・・はいっ、
リボンをかぞえる予定ではありましたが・・・・ご覧のとおりです」








そして司会者にうながされセンターに立つ









「お名前は?」








「あー・・・砂紀です」







きゃーーーーーーーーー








声を発したとたんにあがる歓声
ダントツ人気











砂紀さん・・・・スゴッ






って感心してる場合じゃないって







賞品わたさなきゃっ!








ぐいっ








え?!








突然英慈に腕をひかれテントに引っ張られる








テント内にはさっきトラブルを知らせにやってきた実行委員がいた











「???」









「あれ」









英慈が指差す先には賞品が入っていた箱が










賞品!!!!










「みつかりました!筒井さん渡してください」









「わかった!ありがとー」









賞品を受け取ると、ステージ上にあがり砂紀のもとへ









知ってる人に渡すのってなんか緊張するな・・・











「おめでとうございます」



「ありがとう」





会場は拍手につつまれた










よかったー