「あなた朝の―…」
「あおい!」
言いかけたところに隆士の姿が
「むかえにきた」
ヤバっ!隆ちゃん!
ピキッ
隆士はあおいーーーー・・・と隣の男の存在をとらえると足早に二人に近づく
ヤバいなんか隆ちゃん不機嫌かも!?
なんかキレてるー
ぐいっ
「わっ」
無言のまま隆士はあおいを抱えあげた
「帰るぞ」
「……―!ちょっと隆ちゃんわたし歩けるよぉ」
「ばか
びしょぬれだろーが」
「おろしてよぉ」
だってこれお姫様だっこだし
恥ずかしいょ
あおいはひとりじたばたする
そんなあおいをよそに隆士は男をにらみつけた
そしてその男も―――
ふたりが去ったあとひとり残された
ふと気づくと手元に彼女の落とした生徒手帳が
「落としたのか………」
筒井あおい―――――――