うしろ姿を見送った砂紀のもとに近寄る人影
「・・・・来てくれたの?」
「これが最後」
「・・・どーして?」
冷めたような態度をしてるくせに目つきだけは驚くほどはっきりとした怒りを表している
ふぅ
「またため息?」
「ため息もついちゃだめなの?」
「あたし、なにがいけないの?」
そんなこと言うような女だっただろうか
正直こーゆーことはめんどくさい
それに、おもしろくない
「つまらなくなったから」
ほら、また表情くずれた
クールで崩れない姿がおもしろかったのに
「ばいばい」
もう話すこともない
帰ろうと歩き出すと
「筒井あおい」
「は?」
おもわず振り返ってしまった
「彼女のせい?」
「・・・・違うよ、おもしろいけどね」
「おもしろい?」
「あの子、あたしのこと女だって思ってるのよ」
思い出すだけで笑い出しそうになる
しばらくいいおもちゃになりそうだーーー