「ふぁ・・・・っくしゅん」
「だいじょぶ?あおい」
「うん・・・」
なんだろ?・・・・寒気が・・・
気のせいかな
「噂でもされてんのかもな」
「だれが???」
「あおいをねらってるやつ?みたいな」
「あはは
まっさかー。そんな人いるわけないよ、ゆうちゃんじゃないんだから!!」
あるわけないじゃん、英慈ナニ言ってるんだろ
おっかしー
わたしをねらう?ありえないよ
おかしそうに笑うあおいだが
彼女はまったく、自分をわかってない
今こうして廊下を歩いているだけでも振り返るやつらがいる
その視線に自分の姿が映っているなんてこれっぽっちもわかっていないのだ
・・・・・ったく
こっちは威嚇しながら隣にいるって言うのに
笑い事かよ
天然なのか?鈍感なのか?
・・・どっちもか
「あら?あおいちゃん」
振り返ると、そこには砂紀がいた