もう時計は13時を指している
文化祭初日の午前の部は、特別トラブルもなく、一般の来場も上々だった
「委員長、夕方の中夜祭の打ち合わせどうしますか?」
「そうね、まだお昼とってない子もいるだろうから、14時からにしましょう」
「じゃあ、放送してきます」
「いいわよ、わたしクラスに顔出しに行くからついでに放送してくるわ。
先に休憩して」
「ありがとうございます」
会議室をでて、自分のクラスに向かうべく足を向けた
この階は、美術室と音楽室、空き教室が2,3ヶ所
部活の展示が主であるため、この時間帯にこの階にいる人は少ない
階段を降りていくとようやく人の声が聞こえてくる
『チョーやばかったねー』
『マジかっこよかった!!!』
『2年6組!お昼食べたらまた行こうよ!!』
2年6組ーーーーーーーー
筒井あおいのクラスね・・・・
すれ違った女の子達の会話を聞き、1組に向かっていた足を止め、方向転換する
すたすたすた
すたすたすたすた ぴた
「Club6・・・」
ふーん、ホスト喫茶
人気みたいね
「・・・おもしろくないわ」
そうつぶやいて
小山絵莉は自分のクラスへと足を戻した