その日の放課後ーーー




はぁ、憂うつ……

ガラじゃないんだよ、わたし

実行委員とかそういう大それた役………


はぁ



2回目のため息をつきちらりと隣を歩く英慈を盗み見る



ふぁあ
と、
未だ眠そうに大きなあくびをする




「ねー、なんでそんなに普通なの?」


「なにが?」


「だって寝てる間に決まったんだよ!」


「しょうがねぇじゃん
寝てる俺がわりぃ」


「まぁ………」


そりゃそうだけと

もっと文句とかグチとかないの?




「昨日バイトで寝るの遅かったからさぁ
ふぁあ」


「バイト!?」


「……なに?そんな大きな声だして」


「だって…この学校
バイト禁止」


「うそ!?!?」


いやだって一応ここ進学校だよ



ぐいっ

力強く両腕をつかまれ真っ正面から英慈が見つめる



「たのむ、あおい!
黙っててくれ」


「うん……別に良いけど」


あまりにもその目は真剣だった


「よかったー
ありがとな あおい」



とびきりの笑顔




「よかったー
よし頑張るぞ!」



そう言って歩きだした英慈の背中を見て、あおいもふと笑顔になる




ため息ついてた自分がバカらしい




なんかーーーー

文化祭頑張れそう