その2人のようすを数メートル後ろの木の陰からながめていた 勇は持っていた双眼鏡をしずかに由宇にわたすとゆっくり背を向け歩き出した 「え?帰るの桜井」 しゃがみこんでいた由宇はあわてて立ち上がる 由宇の言葉も届いていないようで無言のままその場を後する ったく、 まぁ好きな人のあんなシーン見たくないよな・・・・ 「さて・・・・あたしも帰ろ」 勇の後ろ姿を見送りそして由宇もその場をあとにした