「ほら、保護するから。抗争が終わるまで。」

まあ、確かに彼らのもとにいたほうが良さそうだ。

「分かりました。準備するので少しお待ちいただいてもよろしいでしょうか?」

「良かったよ、話が早くて。じゃあ、ここで待ってるね。」

ドアを閉めて凪に向き合う。

「凪、違うところに行くことになっちゃった。いい?勝手に決めてごめんね。」

「みぃとぉ、いっしょぉ?」

みぃ...??あぁ。私か。

「当たり前。」

「ならいいよぉ。」

よし。準備するか。何いるかな??

服とメイク道具と生活用品と...。

「お待たせ致しました。」

「ん。準備出来たみたいだね。行こうか。」

「はい。」

黒い高そうな車に乗り込む。中にはインターホンを押した男の人と運転してる男の人の二人だった。

「じゃあ、出発ね。」

「はい。...あの、お名前伺っても??」

「あぁ。三条院柊斗(さんじょういんしゅうと)だよ。よろしくね、魅結ちゃん。凪君。」