「まま〜。」

ママではないんだがな。仕方ないか。凪はまだ2歳。

「はいはい。凪、私はね魅結(みゆ)だよ。お姉ちゃんよ。」

そう言いながらも抱き上げる。...あれ!?凪、腕が腫れてる!!どうして?母が?...しかねないか。

「どうして、けがしているの?」

優しくゆっくり聞いてみる。

「きょぉーこ、がぁ、ペチンしたぁ〜。」

要するに叩かれたのね。はぁ...また気苦労が増えた。この子の生死を優先するか、幸せな生活を優先するか...。

とりあえず、洗濯機回してスーパー行こ。

「よし!凪、買い物袋持っといで。」

確か投げっぱなしだから、床にあるはず。

「はぁ〜い♡」

洗濯機...壊れてないよね??なんか動きが悪いけど???...動いたっ!

「よし、行くよー。...凪、ありがと。行こっか。」

戸締まりをきちんとして出ようとした。