そんな混乱する私に、違う人の影が覆い被さる。 「宜しくね♪綾ちゃんがいたら凄ぇ頑張れそうだし!!」 そう言いながら抱きすくめる知らない人。 なのに…… みんなが優しいから嫌じゃない。 「これから応援頼むね!!」 「その巻き髪めっちゃスキなんだけど!!」 私の体は……延々と、汗に濡れた……でも優しい腕に包まれていた。