幼い頃を除いたら、生まれて初めての恋心かもしれない気持ち。 普通は憧れて、眺めて、妄想して……。 なのに、そんな段階なんて吹っ飛ばして、気になる相手からの……優しいキス。 嫌でも心臓がドクドクと音を立てる。 「せん……ぱ……」 そんな私に降るあの切なくて優しい瞳。 ダメだよ……。 恋愛感情みたいな不思議な気持ちに、何故か怯える私がいたんだ。