男女の付き合いに巻き込まれただけの香輝…。



……でも、香輝の治療を待っている間、寝顔を見ている内に、自分の気持ちに気付いちゃった…。









ケントは、私が気付かない内に分かったんだと思う。




だから、あんな事をしたんだ…。




ケントがした事は許される事じゃないけど、私が彼を傷つけた事は真実でもある。


どっちが悪いとか、そんな事を言える立場じゃないけど…私が早く自分の気持ちに気付けばこんな事はならなかったかもしれない…。





…中途半端な私。








やっと分かった自分の気持ちだけど、キレイな香輝に触れらる事が…触れる事が、少し怖い。





「…………僕ね、こんな体だから人といつも壁って言うのかな…。一歩引いて接してたんだ。ううん、周りが一歩引いていたのかもしれない。僕に心臓病があるって分かった途端、離れていく…」